紅楼夢組曲 第5曲 史湘雲

 史湘雲ししょううんは、史太君したいくんの実家、史家のお嬢様です。ごく幼い時に両親を亡くして、一時、家に預けられていたので、宝玉たちとは仲がよくて、今でも時々賈家へ泊まりがけで遊びに来ます。
 性格は明るく、活発なおてんば娘。趣味は、おしゃべりとコスプレ。特に男の子の格好がお気に入り。 それに手芸もうまいし、詩も林黛玉に負けていません。しかし、史家では、両親の代わりに叔父夫婦に養われている関係で、気兼ねの多い、不自由な生活をしているようです。

    あかねに色づく しょうの川空
    黄金こがねのふちう あざやかな雲
    さびしい生い立ち つらい立場
    人には語らず 明るく笑う

    生まれてはじめて 愛する人と
    やすらぐ居場所を 作るやさきに
    またもや見送る とわの旅立ち
    水かれ雲はちぎれ 風のまにまに

 「ローレライ」は、ライン川の悲しい男女の伝説にもとづくドイツの古い曲です。1987年版のテレビドラマ「紅楼夢」では、最後に登場する史湘雲ししょううんは、娼妓しょうぎとなって川船に乗っています。偶然、川岸にいた宝玉を声のかぎり呼びつづける中、船の灯火が遠ざかっていくシーンが印象的でした。