紅楼夢組曲 終曲

 金陵十二釵きんりょうじゅうにさのヒロインたちは、もともと仙女だった者たちですが、それぞれの人生を、せいいっぱい生きて、天上へ帰って行きます。「ねぐらへ帰る鳥のように、何一つ残さずに、きれいに去っていく」という、物語の結末は、何度読んでも、深い味わいがあります。

    命借りて うまれいで
    命返し かえりゆく
    涙も 恩も にくしみも
    一人一人 かたを付け
    森へかえる鳥のごと
    この世に残すものはない